今回は、亀嵩駅のお蕎麦屋さん、扇屋そばの杠さんにお話を伺いました。
—–扇屋そばはどんなお蕎麦屋さんですか?
JR木次線亀嵩駅の駅舎がお蕎麦屋になっている、全国でも珍しいお蕎麦屋さんです。「扇屋」とは、うちの屋号で、父の代から受け継いでおり、創業48年になります。
亀嵩は、松本清張の言わずと知れた名作「砂の器」の舞台にもなっておりまして、この亀嵩駅も登場します。「砂の器」ファンの方が、こちらにもよくいらしてくれますね。
【店内の様子:映画やドラマ撮影時の写真や色紙がずらりと並んでいます】
また、店内にメッセージなど好きなことを書いて頂ける、旅の思い出ノートを開店当時から用意しています。現在まででざっと25冊くらいありますね。創業したての時に来てくださった方が、最近来られ、昔、ご自身が書いた内容を見て思い出に浸っていらっしゃいましたね。「再び来てみて、当時と全くかわっていない。自分が思い描いていた風景がそのままだ。」という感想を頂きました。年を重ねて、もう一度行きたいなと思う場所なのかなと嬉しく思いました。
—–オススメメニューを教えて下さい。
山月そばですかね。たまごと山芋を泡立つまで混ぜると、蕎麦に絡まりツルッとお召し上がり頂けて人気ですね。その他、定番の割子そばや釜揚げそばもたくさんご注文いただいていますね。
【山月(やまつき)そば 1,120円】
また、扇屋の蕎麦は有田焼の器でお出ししています。これは私のこだわりですね。せっかくこちらまでお越し頂いているので、蕎麦だけでなく器も楽しんでいだきたいですね。
—-奥出雲町でオススメの場所はどこですか?
やはりこの地「亀嵩」ですね。亀嵩には、昔から薬湯として知られている亀嵩温泉があり、また、その薬湯の守護神として湯野神社もあります。そして、奥出雲酒造という酒蔵と、併設したお土産も買える道の駅もあります。
お蕎麦を食べられた後、亀嵩の観光スポットを聞かれることがあるんですよ。湯野神社や亀嵩温泉のお話をすると、歩いて行かれる方もいらっしゃいます。片道5キロくらいありますけど、のんびり田園風景を楽しみながら、亀嵩の町並みを楽しんでいただけているのかなと感じますね。
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扇屋そば
島根県仁多郡奥出雲町郡340 (JR亀嵩駅内)
定休日 火曜日
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